2006年02月05日

仏像を収集する男

収集家は収集アイテムをよく吟味して選ばないと、大変な苦労をすることになる。
本日午前中、以下の報道があった。

5日午前8時半ごろ、世界遺産に登録されている奈良県斑鳩(いかるが)町の法隆寺で、西室に安置されていた文殊菩薩像(高さ約74センチ)が盗まれているのに職員が気づき、西和署に通報した。同署の調べでは、仏像は文化財指定されていないが、西室は国宝で、窓の格子が一部壊されていた。〜asahi.com〜

盗まれた仏像は、菩薩像は昭和期に作られた粘土製の塑像で、文化財指定はされていなかった。
711年に作製された、本物の文殊菩薩像は別の場所に保管されていたという。
これは、仏像収集マニアの仕業であろうと思った。

そして、夕方、次が報道された。

5日午前11時50分ごろ、南東約15キロの同県明日香村橘の橘寺本堂で、埼玉県朝霞市朝志ヶ丘、ネイルサロン経営大隈光祐容疑者(43)が薬師如来像(高さ80センチ)をボストンバッグに入れようとしているのを、職員が見つけて取り押さえ、通報で駆けつけた県警橿原署員が窃盗の現行犯で逮捕した。大隅容疑者は車で同寺に来ていたといい、同署は法隆寺の事件との関連を追及している。〜読売新聞〜

「なんでそんなモノを集めるのか」というのが、そもそも収集家である。
仏像を集めて、自室に並べてご満悦なのか。
バチが当たりそうだ。
しかし、収集物の魅力にとり付かれてしまうと、そんなことは考えもしないのだろう。

ところで、ここ数ヶ月の仏像の盗難事件を調べてみた。
昨年11月18日に、浅草寺から「聖観音像」が盗まれた。「裏観音」と呼ばれ親しまれていた像であった。
12月13日には、東京都台東区の寛永寺両大師堂から堂内にあった木造の仏像2体(高さ約45センチ)が盗難された。
12月22日には、台東区竜泉の西徳寺で「親鸞聖人の御木像」(同約30センチ)が盗まれた。

まったくの邪推であるが、今回、逮捕された容疑者は去年から発生している盗難事件にも関係している可能性が高いと思う。
近場での犯行で物足りなくなり、仏像の宝庫である京都を目指したのではないか。

収集癖は誰にでもあるものだが、その対象は心して選ぶべきである。
選択を誤り、犯罪となる場合も多い。
少なくも街で売っているものであれば、重大な犯罪に繋がる可能性は少なくなる。
既にこのブログでも見てきたように、女子高校生の運動靴とかブルマーを集めようとすれば、窃盗をしなくてはならない。

えっ、そんなものは、最近、街で売っているって?
それは、街の方がおかしい。


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posted by 非常勤講師ピーポー at 18:56| Comment(0) | TrackBack(4) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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